せっかく時間をかけてメイクをしたのに、鏡で近くの自分を見てがっかりした経験はありませんか。
特に、ファンデが近くで見ると汚い状態だったり、アイメイクが汚く見えると、一日の気分も沈んでしまいます。また、目の下のコンシーラーが汚いと、かえって疲れた印象や老けた印象を与えかねません。
この記事では、メイクが綺麗に仕上がらない根本的な原因から、具体的な解決テクニックまでを詳しく解説します。
さらに、新しいアプローチとして注目される50代のためのノーファンデメイクのやり方や、ノーファンデで色素沈着を起こさないための注意点にも触れていきます。
この記事を読み終える頃には、あなたのメイクに関する悩みを解決するための、確かで実践的なヒントが見つかるはずです。
- メイクが汚く見える根本的な原因
- 崩れにくい綺麗なメイクのやり方
- ノーファンデメイクのメリットと注意点
- 年齢や悩みに合わせたメイクのコツ
なぜ?メイクが近くで見ると汚い原因と基本の対策

- メイクした方が汚いのはなぜ?崩れる4大原因と対策
- ファンデが近くで見ると汚い!厚塗り感ゼロの陶器肌術
- 目の下のコンシーラーや涙袋メイクが汚い老け見え回避術
- ブラシとスポンジを見直すだけでメイクの汚さを卒業
- 夕方の「メイク汚い」を回避するプロ直伝のお直し術
メイクした方が汚いのはなぜ?崩れる4大原因と対策

メイクをした方がかえって肌が汚く見えてしまう主な原因は、「スキンケア不足」「アイテムの不一致」「間違った塗り方」「お直しの失敗」という4つのポイントに集約されます。
まず、土台となる肌が乾燥していると、それを補おうと皮脂が過剰に分泌され、ファンデーションが浮いてヨレの原因になります。また、肌質に合わないファンデーションや下地を選ぶと、乾燥を助長したり、逆にテカリを招いたりすることも考えられます。
さらに、シミや毛穴を隠そうとするあまりファンデーションを厚塗りすると、表情の動きで崩れやすくなり、時間が経った時の見た目がより汚くなってしまいます。そして、崩れた上から単純にメイクを重ねるだけの間違ったお直しは、ムラをさらに悪化させるだけです。
これらのことから、美しいメイクを保つには、メイク前の保湿からアイテム選び、塗り方、そして日中のお直し方法まで、全ての工程を丁寧に見直すことが大切になります。
ファンデが近くで見ると汚い!厚塗り感ゼロの陶器肌術
ファンデーションが近くで見ると毛穴落ちしていたり、ムラになっていたりする悩みは、厚塗り感をなくすことで解決できます。目指すのは、まるで陶器のような、つるんとなめらかな肌です。
この仕上がりを実現するためには、メイク前のスキンケアが鍵となります。化粧水で十分に水分を与え、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めた後、5分ほど時間をおいて肌にしっかりなじませてください。これにより、ファンデーションの密着度が高まります。
下地は、毛穴の凹凸をカバーするプライマーなどを気になる部分に薄く仕込みます。ファンデーションは、薄づきで密着力の高いリキッドタイプやクッションタイプがおすすめです。
顔の中心から外側に向かって、スポンジやブラシでごく薄く伸ばしていきましょう。隠したいシミや赤みは、ファンデを重ねるのではなく、コンシーラーをピンポイントで使うことで厚塗りを防げます。
仕上げのフェイスパウダーは、大きなブラシでふんわりと、皮脂の出やすいTゾーンを中心にのせるのがコツです。
目の下のコンシーラーや涙袋メイクが汚い老け見え回避術

目の下のコンシーラーや涙袋メイクが汚く崩れると、一気に疲れた印象や老けた印象を与えてしまいます。この悩みを回避するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
コンシーラーがひび割れたりヨレたりする主な原因は、目元の乾燥とアイテムの厚塗りにあります。対策として、まずアイクリームで目元を十分に保湿しましょう。
コンシーラーは、保湿力のあるリキッドタイプやクリームタイプを選び、クマなどが気になる部分にだけ「点置き」するのが基本です。指やスポンジで優しく叩き込んでなじませ、広範囲に伸ばさないように注意してください。
また、涙袋メイクが不自然に見えるのは、ラメや影の色が濃すぎることが一因です。大人の上品な涙袋を作るには、肌なじみの良いベージュ系の微細なパールやラメを黒目の下に少しだけのせます。
影は、薄いブラウン系のアイブロウパウダーなどで、こちらも黒目の下にだけごく細く入れ、綿棒でしっかりぼかすと自然な立体感が生まれます。
ブラシとスポンジを見直すだけでメイクの汚さを卒業

メイクの仕上がりが汚く見えてしまうのは、テクニックだけでなく、使っているツールに原因があるかもしれません。ブラシやスポンジを見直すだけで、ムラや厚塗りを防ぎ、メイクの質を格段に向上させることが可能です。
例えばファンデーションを塗る際、指で伸ばすよりもブラシを使った方が、薄く均一な膜を作ることができます。
特に、毛が密集した丸筆タイプやフラットタイプのブラシは、初心者でも簡単にプロのような仕上がりを再現しやすいでしょう。
リキッドファンデーションをブラシで伸ばした後、清潔なスポンジで軽く叩き込むと、余分な油分がオフされて密着力が高まり、崩れにくくなります。
また、アイシャドウも付属のチップではなく、専用のブラシを使うことで、美しいグラデーションが簡単に作れます。
ツールを正しく選んで使うだけでなく、定期的に洗浄して清潔に保つことも、肌トラブルを防ぎ、綺麗なメイクを仕上げる上で欠かせない習慣です。
夕方の「メイク汚い」を回避するプロ直伝のお直し術

朝は綺麗に仕上がっていたメイクも、夕方になると皮脂や乾燥で崩れてしまいがちです。しかし、正しいお直し術を身につければ、最小限の手間で美しい状態を復活させることができます。
まず、崩れたメイクの上からファンデーションを重ねるのはNGです。ティッシュで肌を優しく押さえて、汗や浮き出た皮脂をオフしましょう。
このとき、あぶら取り紙は皮脂を取りすぎて乾燥を招くことがあるため、ティッシュの方がおすすめです。
次に、ヨレや毛穴落ちがひどい部分には、乳液を少量つけた綿棒でなじませ、浮いたファンデーションを優しく拭き取ります。こうすることで、その後のメイクが綺麗にのる土台が整います。
そして、何もついていない綺麗なスポンジで肌表面をならした後、コンシーラーやファンデーションを崩れた部分にだけごく少量重ねます。
最後にフェイスパウダーを軽く押さえるようにのせれば、お直しは完了です。
メイクが近くで見ると汚い悩みはノーファンデで解決

- ノーファンデは肌にいいって本当?メリット・デメリット
- ノーファンデで色素沈着する?正しい紫外線対策の全知識
- BBクリームはノーファンデ?素肌感ベースアイテムの使い方
- 50代のためのノーファンデメイクのやり方で肌を活かす
- メイクが近くで見ると汚い悩みを解決するヒントまとめ
ノーファンデは肌にいいって本当?メリット・デメリット

「ノーファンデ」という選択は、肌にとって多くのメリットをもたらす可能性がありますが、いくつかの注意点も存在します。
ノーファンデのメリット
最大のメリットは、肌への負担が軽減されることです。ファンデーションに含まれる成分や、それを落とすためのクレンジングによる肌への刺激を減らすことができます。
これにより、毛穴詰まりや肌荒れが改善されるケースも少なくありません。また、メイク崩れやマスクへの色移りの心配が減り、メイク直しが楽になるという利点もあります。
ノーファンデのデメリットと注意点
一方で、デメリットも理解しておく必要があります。ファンデーションには、紫外線やホコリなどの外的刺激から肌を守る物理的なバリアの役割もあります。
そのため、ノーファンデの場合は、日焼け止めによる紫外線対策をより一層徹底しなければなりません。対策が不十分だと、かえってシミやそばかすの原因になる可能性があります。
また、ファンデーションによるカバーがなくなるため、シミや色ムラが目立ちやすいと感じることもあるでしょう。ノーファンデ生活を成功させるには、丁寧な保湿と徹底した紫外線対策が不可欠です。
ノーファンデで色素沈着する?正しい紫外線対策の全知識

ノーファンデ生活で最も気をつけたいのが、紫外線による色素沈着です。ファンデーションの多くは紫外線散乱剤を含み、物理的に紫外線をブロックする効果がありますが、ノーファンデではその恩恵を受けられません。
そのため、日焼け止めを正しく使うことが極めて大切になります。日常生活であればSPF15〜25、PA++程度、屋外での活動が長い日にはSPF30〜50+、PA+++以上のものを選ぶなど、シーンに応じた使い分けが理想です。
また、日焼け止めは汗や摩擦で落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直すのが基本です。メイクの上からでも使いやすいスプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを活用すると、手軽に紫外線対策を継続できます。
日焼け止めに加えて、肌の色ムラを補正してくれる色付きの下地や、フェイスパウダーを重ねることで、紫外線防御効果をさらに高めることが可能です。ノーファンデでも美しい肌を保つためには、年間を通した紫外線対策を習慣にすることが求められます。
BBクリームはノーファンデ?素肌感ベースアイテムの使い方

「ノーファンデに挑戦したいけれど、すっぴんでいるのは不安」という方に最適なのが、BBクリームです。BBクリームは、日焼け止め、下地、ファンデーションなどの機能が一つになった多機能アイテムであり、一般的にBBクリームだけでベースメイクを仕上げる場合は「ノーファンデ」と見なされます。
ファンデーションよりも軽いつけ心地で、素肌感を残しつつ、気になる毛穴や色ムラを自然にカバーしてくれるのが特徴です。使い方はとても簡単で、スキンケアの後にパール粒大を手に取り、顔の中心から外側に向かって薄く伸ばすだけです。特にカバーしたい部分には、少量ずつ重ね付けすると良いでしょう。
BBクリームと同様に、素肌感のある仕上がりを叶えるアイテムとしてティント下地(色付き下地)も挙げられます。BBクリームよりもさらに薄づきで、肌のトーンを整えたり、透明感を与えたりする効果に優れています。自分のなりたい肌やカバーしたい度合いに合わせて、これらのアイテムを賢く使い分けることが、心地よいノーファンデ生活の第一歩となります。
50代のためのノーファンデメイクのやり方で肌を活かす

50代からのメイクは、シミやシワを「隠す」ことから、肌本来の質感を「活かす」ことへと発想を転換することで、より上品で若々しい印象を演出できます。ノーファンデメイクは、まさにその考え方を体現する手法です。
ポイントは、透明感と血色感です。まず、メイク前の保湿を入念に行い、肌にハリとツヤを与えます。下地は、くすみを払い、血色感をプラスしてくれるピンク系や、透明感を引き出すラベンダー系のコントロールカラーがおすすめです。
気になるシミやクマは、スティックタイプなど少し硬めのコンシーラーでピンポイントにカバーします。全体をファンデーションで覆わないことで、素肌の持つ自然なツヤが活かされます。
チークは、肌の内側からにじみ出るような血色感を演出できるクリームタイプが良いでしょう。頬の高い位置に優しくなじませます。リップも同様に、肌なじみの良いコーラル系やローズ系で、自然なツヤのあるものを選ぶと、顔全体が明るく見えます。厚塗りをやめ、パーツごとにツヤと血色を丁寧に仕込むことが、50代の美しさを引き出す鍵です。
メイクが近くで見ると汚い悩みを解決するヒントまとめ
記事のポイントをまとめます。
- メイクが汚く見えるのはスキンケア不足が大きな原因
- 保湿ケアの後、5分ほど肌をなじませてからメイクを始める
- 自分の肌質や季節に合った下地やファンデを選ぶことが大切
- ファンデーションの厚塗りはかえって崩れを悪化させる
- ベースメイクは顔の中心から外側へ薄く伸ばすのが基本
- シミやクマはコンシーラーを点置きしてピンポイントでカバー
- メイクブラシやスポンジなどのツールを見直し清潔に保つ
- 日中のお直しはティッシュで皮脂をオフしてから行う
- 崩れた部分を乳液をつけた綿棒で拭き取ると綺麗に直せる
- ノーファンデは肌負担を軽減し素肌を活かす選択肢
- ノーファンデでも日焼け止めによる紫外線対策は一年中必須
- BBクリームはノーファンデ派にとって手軽で便利なアイテム
- 50代のメイクは隠すのではなく透明感と血色感を重視する
- ピンクやラベンダーの下地は肌のトーンアップに効果的
- クリームチークを使うと自然な血色感を演出しやすい